Happy Wedding ~吉田夫妻 結婚までの軌跡~
2014年7月1日
2014年6月1日、当社の社員が晴れて夫婦となりました。晴れ渡る空のもと、この日を心待ちにしていた家族、仲間、会社の人たちに囲まれ、二人は人生最良の日を迎えたのでした。
二人の出会い、それは昨年の6月23日長岡でのことでした。長岡市で行われたベトナム料理教室(副社長が面倒を見ているベトナムからの奨学生が企画した料理教室)に一緒に参加。まだこの頃はお互いを意識しながらも、生涯をともにする伴侶になろうとは思いもよらなかったことでしょう。
二人が付き合う背景には、一人のキューピッドの存在がありました。当時、当社は韓国からインターン生を受け入れており、彼の存在が二人の距離を縮めることに一役買ったのです。彼は新郎が寮長を務める当社の社員寮に滞在しており、よく彼と3人で出かけていました。
この日は、SLを見学したり、新潟せんべい王国でせんべいを焼いたり、ばかうけ稲荷に願をかけたり…。
キューピッドの最大のミッションはこのあとからでした。夕陽の沈む海岸線で二人に手をつながせながら歩き、写真に収める。ミッションは見事に成功し、ファインダーから覗いた二人はもう既に恋人のようでした。しかし、この写真を見たある人物は、この二人の結婚するをこの時確信していました。
そして運命の七夕の日を迎えます。社員寮で行われた七夕パーティ。そんなにお酒に強くない新郎ですが、皆に押され、アルコールの力もかりて…
「つきあってください」
こうして二人はこの日から交際することとなりました。
二人は副社長の自宅で開かれたたこ焼きパーティーにキューピッドのインターン生と一緒に参加し、ぐっと距離を縮めます。そして、愛し合う二人は結婚を、堅い友情で結ばれたインターン生と二人は結婚式の参列を、韓国式の「ゆびきり」で誓い合いました。
季節はめぐり、インターン生は韓国へ帰国し、二人はさらに愛を育んでいきました。
結婚式前日は、旧姓堀越での最後の日。「堀越」の社員証も今日が最後です。彼女にとってはとても大切な日でした。
そして2014年6月1日ついに晴れの日を迎えたのでした。
挙式は新潟の小京都加茂市で創業170年を数える老舗山重。酒蔵を改装した趣のある会場で挙式は執り行われました。
母親が結婚式に着たウェディングドレスを受け継ぎ、そのドレスに身を包んだ新婦が父親と一緒に歩くバージンロード。その新婦をバージンロードの先で新郎が迎え、二人は参列した人たちの前で永遠の愛を誓いました。
披露宴では関川副社長が来賓のあいさつをしました。二人を子どものようにこれまで見つめてこられた副社長。今日の日を一番心待ちにしていたのは副社長かもしれません。これまでの想いと二人を思う気持ちの詰まった心温まるスピーチが二人に贈られました。
乾杯の後、披露宴では二人の周りには常に祝福の言葉を贈る親戚や友人、同僚であふれていました。その中で新婦の父親が新郎新婦へお酌をされました。普段は娘から父へするものですが、この日は逆でした。父と娘の間には感極まるものがあったことでしょう。この時は、新婦父親と新郎との間で、無言の男の約束が交わされたようでした。
新婦がお色直しのため、母親と手をつないで退場していきます。母親が35年前に来ていたウェディングドレスをまとって・・・。
そして、お色直し後のドレスは、新郎がこの日のために新婦へプレゼントしたエンパイアラインのドレスで登場。このドレスも二人の子供まで着られるように願いが込められたドレスです。
キャンドルサービスではそれぞれのテーブルに置かれたキャンドルに二人が一つずつ灯をともしていきます。新郎はまるで別人かのようにいつもに増して凛々しく、男らしく新婦をリードしながらテーブルを回っていきました。
結婚式のクライマックス。花嫁からの手紙。新婦がご両親に対してこれまでの感謝の気持ちを述べました。新婦の言葉ひとつひとつにご両親を想う気持ちがあらわれており、どれだけ愛情たっぷりに育てられてきたかが伝わってくるものでした。
最後は新郎新婦からご両親に感謝の気持ちを込めた花束贈呈。新婦とご両親がいつまでも見つめあい、涙する姿が印象的で、会場の涙を誘いました。披露宴は涙と暖かい感情につつまれながら閉会となりました。
時代の流れとともに変わりゆく挙式風景ですが、二人の結婚式は、本来の式の在り方を思い出させてくれるような、素晴らしい式でした。
そして、二次会も山重さんをお借りして執り行いました。
今回いつものドンチャン騒ぎではなく、感動的なサプライズを多く盛り込みました。
まずはフォトムービーです。
二人を撮った写真を1枚目から渡さず、こっそり内に秘めていた人物がいました。それが関川副社長です。付き合う前から二人は結婚すると確信していた関川副社長がこの結婚式で見せようと、二人の写真は全て渡していませんでした。二人は初めて撮った写真を見て懐かしい。こんなこともあったね。と、夢中になってフォトムービーを見ていました。そんな思い出に浸っている途中でした。フォトムービーの中で「なんでこの場にキューピットのインターン生の彼がいないんだ!?」そんなメッセージが出たかと思うと、急に入口の扉が開き、そこには…社員のNYが!あれ?
なんでNYがここで出てくるんだよ!みんなバズーカ砲で撃ってやれ~~!
ドーーーン!!
そんなところにインターン生の彼が扉から現れ・・・
新郎新婦は韓国にいるものだと思っていたので、最初は状況が読み込めず、茫然としていました。ようやく状況が飲み込め、感動とともに驚きの声をあげていました。これでサプライズ1は成功です!
そして、改めてもうひとつのフォトムービーを歓談しながら観たわけですが、ここでサプライズ2です!フォトムービーが終わりスクリーンを上げると…フルート奏者とバックバンドのギター奏者が!
フォトムービーのBGMで流していたご本人にお越しいただきました!実は結婚式の2週間前から社内の放送で流し、二次会入場の際にも流して、社員には事前に刷り込んでおきました。
やはり、プロの生演奏は迫力が違います。例え、小さい楽器のフルートでも身体全体を使い、音を奏でる様は圧巻でした。それぞれの曲に込めた想いを聞くと、いつも聴いていた音楽も聴こえ方が違ってきます。本宮宏美さん、オトノハコの皆さま、素敵な演奏をありがとうございました!
時が経つのは早いもので、二次会も終わりに近づいてきました。各部署からのプレゼントに加え、室長より手作りのエプロンが新郎新婦に手渡されました。二人が一緒に参加したベトナム料理教室を思い出させます。
また、社員全員からは桐の米櫃とベビーチェアが送られました。ベビーチェアにはイニシャルの焼印。米櫃には升に新郎の名前を、米櫃に新婦の名前を焼印にしました。升がなければ米は汲み取れません、櫃がなければ米を溜めておけません。ふたつでひとつ。お互いなくてはならない存在なのです。
そして、とうとう最後のサプライズです。事前に新郎のお兄さん、新婦のお姉さんから手紙を書いていただき、それぞれ新郎には新婦宛てを、新婦には新郎宛ての手紙を渡し、お互いに向けて読んでもらいました。新郎新婦はどちらも兄弟と仲が良く、手紙を読み始めたばかりですが涙涙・・・。周りの社員ももらい泣きしていました。
名残惜しいもので時間はあっという間に過ぎ、新郎新婦の退場となりました。さて、ここでも関川副社長のひと工夫です。ワゴンにプレゼントで贈った米櫃をのせ、新郎新婦ふたりで押して出口へ向かいます。その米櫃の中へ社員ひとりひとりの自宅から持ってきた米を入れていきます。これから二人で過ごしていく中、幸せなことも、苦しいことも様々なことが起こるけど、いつでも食べるものに困らぬようにと、願いを込めて・・・。
そして、この日は名字が「吉田」になった記念すべき日です。今まで何十年も慣れ親しんだ「堀越」から変わるのは名残惜しいですが、今日からは新しい名字で心境も引き締まる思いでしょう。
その笑顔を絶やさず、いつまでも末永くお幸せに。